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痰壺
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たんつぼ
ふりがな文庫
“
痰壺
(
たんつぼ
)” の例文
それらの不幸な人々は、手に
痰壺
(
たんつぼ
)
をもって、たがいに様子を
窺
(
うかが
)
いながら、相手のうちに死期の迫るのを見守っていた。
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
おしっこを客車の通路にある
痰壺
(
たんつぼ
)
にしてしまった失敗談(しかし、その上京の時に、自分は痰壺と知らずにしたのではありませんでした。子供の無邪気をてらって、わざと、そうしたのでした)
人間失格
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
すると、さわられた家具は、つぎつぎとしゃべりだしました。しかも、みんながみんな、自分のことばかりしゃべりたてました。なかにただひとり、
痰壺
(
たんつぼ
)
だけは、だまりこくって立っていました。
眠りの精
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
興録の持って来た薬びんから薬を半分がた
痰壺
(
たんつぼ
)
に捨てた。日本から木村に持って行くように託された品々をトランクから取り分けた。その中からは故郷を思い出させるようないろいろな物が出て来た。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
痰
漢検1級
部首:⽧
13画
壺
漢検準1級
部首:⼠
12画
“痰”で始まる語句
痰
痰持
痰唾
痰呵
痰喘
痰咳
痰火
痰瘤
痰切飴