痩村やせむら)” の例文
もしまたそれが見る影もない痩村やせむらはずれであったなら、われわれはかえって底知れぬなつかしさと同時に悲しさ愛らしさを感ずるであろう。
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
三里程来て一曲ひとまがりすると、向ふの沼の中に痩村やせむらが見えて、其処から烟が立つてゐる。
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)