疳筋かんすじ)” の例文
周馬も、一時、カッとした疳筋かんすじの血が下がってみれば、もとより、好むところの斬合いではないので、不承不承ふしょうぶしょうに、イヤ、むしろホッとした気持で、お十夜の扱いに任せることになった。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)