疎梅そばい)” の例文
こよいも彼は食後ひとり後苑へ出て疎梅そばいのうえの宵月を見出していた。薫々くんくんたる微風が梅樹の林をしのんでくる。——彼の歩みはふと止まった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)