画板ぱねる)” の例文
旧字:畫板
唯燐燵の消え掛った時に壁の中程に在る画板ぱねるの間から人の手の様な者が出て居るかと思った、勿論薄ぐらい所では木の株が人の頭に見えたり
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
壁の画板ぱねるをも叩いて見たが、古びては居れど之にも異状はない、シテ見れば室の外だ、廊下の中は何処で有ろう、室の外なら故々検めるには及ばぬと、其のまま再び寝床の許へ帰り
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)