“町人体”の読み方と例文
旧字：町人體
読み方割合
ちょうにんてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何ですか分りませんが、向うは大伴蟠龍軒（おおともばんりゅうけん）と云う剣客者だそうでございます、其の内弟子が町人体（ちょうにんてい）の者を捕まえて打ち打擲しますが、余程悪いことをしたのでしょう」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)
そして、十五夜の晩以来、お雪の家の中に隠されていた疵口（きずぐち）のないこの町人体（ちょうにんてい）の男の死体は、本石町（ほんごくちょう）で金座用達（きんざようたし）をしている両替（りょうがえ）の佐渡屋和平（さどやわへい）、俗に佐渡平という商人にちがいないと申し立てた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)