甲賀世阿弥こうがよあみ)” の例文
「いッそのこと、あとに生き残っている甲賀世阿弥こうがよあみも、この際、殺してしまったほうがよかろうと存じます!」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうそう、それは甲賀世阿弥こうがよあみ様という、二十七軒の中でも、宗家そうけといわれた家筋でございましょう」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
血筆をとって岩磐の火皿にかがまったきりであった甲賀世阿弥こうがよあみも、今はようやく疲れてきた。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何かの音におどろかされて、甲賀世阿弥こうがよあみは、ふッと、深い夢からさめた。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「江戸で甲賀を名乗る家といえば駿河台するがだい墨屋敷すみやしき隠密組おんみつぐみ宗家そうけといわれる甲賀世阿弥こうがよあみだ……ウウム、その世阿弥が十年前に阿波へ入ったきり行方不明? こいつアいよいよ他人事ひとごとじゃあない」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
万吉の命はられても、こいつばかりはお渡し申したいと、この四、五日どんなにもがいたことか知れません。江戸表のお千絵という娘から、阿波へ入り込んだ甲賀世阿弥こうがよあみへ宛てた手紙、まあとにかく、中を
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甲賀世阿弥こうがよあみのいる山だ。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甲賀世阿弥こうがよあみ
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)