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甲論乙駁
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こうろんおつばく
ふりがな文庫
“
甲論乙駁
(
こうろんおつばく
)” の例文
今見れば何でもない
拙
(
まず
)
い画であるが、好奇心から評判になると同時に道学先生の物議を
醸
(
かも
)
し、一時論壇は裸体画論を盛んに戦わして
甲論乙駁
(
こうろんおつばく
)
暫
(
しば
)
らくは止まなかった。
美妙斎美妙
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「誰とも知らぬ二、三の人と出逢って、ここに立寄ったが、医道について論ずるのに、
甲論乙駁
(
こうろんおつばく
)
という有様で果てしがなく、ついに
言伏
(
いいふ
)
せはしたが、ひどく疲れた」
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
しかれどもこれらの事件は他の事件と聯絡して一時歌界の問題となり、
甲論乙駁
(
こうろんおつばく
)
喧擾
(
けんじょう
)
を極めたるは世人をしてやや歌界に注目せしめたる者あり。新年以後病苦益〻加はり殊に筆を取るに悩む。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
さもないと、あちこちの大
頭株
(
あたまかぶ
)
から、
厄介
(
やっかい
)
な文句が出そうだ。これはどうも普通のスパイのように簡単には扱えない——そこで、第二号を取り巻いて
私語
(
ささやき
)
を交し出す。
甲論乙駁
(
こうろんおつばく
)
、なかなか決しない。
戦雲を駆る女怪
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
甲
常用漢字
中学
部首:⽥
5画
論
常用漢字
小6
部首:⾔
15画
乙
常用漢字
中学
部首:⼄
1画
駁
漢検準1級
部首:⾺
14画
“甲論”で始まる語句
甲論