“産飯”の読み方と例文
読み方割合
サバ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実の処、年暦の改まる時に奉つたものは、魂であつたので、さば——産飯サバと書きなれてゐる所の——といふ語で表す様になつたのには、聯想の、他から加つて来たものと考へる。
たなばたと盆祭りと (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「さば」は産飯サバで、魚の鯖ではない。神棚に上げる盛り飯の頭をはねて、地べたなどへ散したりする。頭だから「あたまをはねる」との同義で、さばはねを加へて勘定する事である。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
大殿祭祝詞註の所謂、室清めの産飯サバ説も、葺草壁代の霊とする説も、尚合理臭い。此神の子として、若室葛根ツナネ神(記)の名を伝へて居るのは、寧、御饌神ミケツカミ即厨の神とする説の方がよい。