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獵犬
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れふけん
ガラツ八は獲物を嗅ぎ出した
獵犬のやうに、平次を案内して
同朋町へ向ひました。
稱へ
兎角利口發明の樣に思はるゝなり則ち義經卿近くは
眞田幸村又平家にても知盛卿など皆其類にして漢の高祖の
所謂獵師と
獵犬の功に違ひ有が如し然りと雖も百姓半左衞門の
悴半作より弟半四郎の方は生れ
質働きもあり又大力無双なれども
温順にして兄弟共至つて親に孝行を
最上等の
獵犬のやうに、鼻さへもヒクヒクさせて居ります。
八五郎は
獵犬のやうに飛付いてその肩を押へました。