獄土ごくど)” の例文
万一、わが子がまことの罪人ならば、六十年の生涯を、司法の庁に生きてきたこの江漢は、わが子と共に、舌を噛んで、同じ獄土ごくどに死ぬべしじゃ。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
更けてなほはげしき雨にぬかりゆく獄土ごくどに冴ゆる灯の美しき
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)