狩谷棭斎かりやえきさい)” の例文
そのショウビンも川せみのセミも、共に大昔のソニから転訛てんかした語音であることは、狩谷棭斎かりやえきさいの『箋註和名鈔せんちゅうわみょうしょう』にも既につまびらかに説いている。
想うにのちに師とすべき狩谷棭斎かりやえきさいとは、家庭でも会い、師迷庵のもとでも会って、幼い時から親しくなっていたであろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
市野迷庵いちのめいあんが何歳、狩谷棭斎かりやえきさいが何歳、伊沢蘭軒いさわらんけんが何歳ということを推算したと同じく、京水の年齢をも推算して見たく、もしまた数字を以て示すことが出来ぬなら
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
同じ頃狩谷棭斎かりやえきさいむすめたかに少納言の称があったので、五百はこれにむかえてかく呼ばれたのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)