牢船ろうぶね)” の例文
「これを、父のみかどへ、とどけて欲しい。……せめてと、この兼好にお託しあって、今朝早く、牢船ろうぶねの上から加古川ノ宿を、いくたびとなく振り返りつつ、四国へ送られて行かれましたゆえ」
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)