片闇かたやみ)” の例文
久美子は声にならない声で悲鳴をあげながら、片闇かたやみになった階段の下へ逃げこんだ。
肌色の月 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
板塀の片闇かたやみをおびやかすほどに押重なっている。
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)