片遑かたひま)” の例文
さればといって人の深切も、さすがに娘を落籍ひかしてくれるまでには到らなかったが、女腕で一人を過す片遑かたひま端金はしたがねを積立てても、なかなか蝶吉の体は買取られぬ。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)