かねて門人片桐春一かたぎりしゅんいちを中心に山吹社中の発起になった条山じょうざん神社を伊那の山吹村に訪い、そこに安置せられた国学四大人の御霊代みたましろを拝し、なお
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
北には倉沢義髄くらさわよしゆきを出し、南には片桐春一かたぎりしゅんいち、北原稲雄、原信好のぶよしを出し、先師遺著『古史伝』三十一巻の上木頒布じょうぼくはんぷに、山吹社中発起の条山じょうざん神社の創設に
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その時になって見ると、片桐春一かたぎりしゅんいちらの山吹やまぶき社中を中心にする篤胤研究はにわかに活気を帯びて来る。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
古学研究のむしろを開いて、先師遺著の輪講を思い立つ山吹の片桐春一かたぎりしゅんいちのような人がある。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「これはなかなか立派な本ができましたね。」と寿平次は手に取って見て、「この上木じょうぼくの趣意書には、お歴々の名前も並んでいますね。前島正弼しょうすけ片桐春一かたぎりしゅんいち、北原信質のぶただ、岩崎長世ながよ、原信好のぶよしか。 ...
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)