爺様じんつぁま)” の例文
旧字:爺樣
爺様じんつぁま継母おがさんは、(家のごどは考えねで、自分ばり楽するごと考えでる)って言うげっとも、俺は稼いだって大したごとも出来ねえから、何が外のごって……」
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「駄目なんだ。この爺様じんつぁまは、生きたうち気が向かねんだから……」と傍から和尚が言った。
再度生老人 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「そんなごどもがすめえぞ。あの爺様じんつぁまは、——金のことを考えたのでは、ろくな絵は描けねえ。貧乏は苦にならねえ。いいものを描きたいのじゃ——って言ってしたがらね。」
再度生老人 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
ばばさん、弥平爺様じんつぁまだ。豆腐屋の弥平爺様だ。」
蜜柑 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「なじょでがす? 爺様じんつぁまおこりは?」
(新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
爺様じんつぁま。寒くねえんですか?」
再度生老人 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)