父島ちちじま)” の例文
かつて小笠原の父島ちちじまにいた時、私は朝となく、夕べとなく、この赤いトマトを食べ恍れていたものだ。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
そして、水夫長と、元気な会員の川口と、泳ぎの達者な帰化人の父島ちちじまが、つぎつぎに船にやって来た。そして、手近なうく物を海へ投げこむと、ざあっ、と岩の方へ流れて行く。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)