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爀
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かッ
ふりがな文庫
“
爀
(
かッ
)” の例文
月の御堂のあとという、一むらの樹立、しかも次第高なれば、その
梢
(
こずえ
)
にかくれたのが、もみじを掛けた
袈裟
(
けさ
)
ならず、
緋
(
ひ
)
の
法衣
(
ころも
)
のごとく
爀
(
かッ
)
と立った。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蒼白
(
あおじろ
)
い顔も、もう酔ったように
爀
(
かッ
)
と
勢
(
いきおい
)
づいて、この日向で、かれこれ
燗
(
かん
)
の出来ているらしい、ペイパの乾いた
壜
(
びん
)
、
膚触
(
はだざわ
)
りも
暖
(
あたたか
)
そうな二合詰を買って、これを背広の
腋
(
わき
)
へ抱えるがごとくにして席へ戻る
革鞄の怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
爀
部首:⽕
18画