リン)” の例文
めて上げて、お薬をたんと塗って上げたから、治ったのじゃないの、あたいの燃えたリンがあんな大きい胃袋の傷まで、お治ししてしまったじゃないこと、なに言ってんの
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
そんな濃厚なお菓子まで召し上れるようになったのも、みな、あたいのリンのせいなのよ。
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「病院の薬はただの物質だわよ、あたいのリンと、うろこのぬらぬらは、みんな生きているぬらぬらなのよ、いちど胃腸にはいっていったら、あたい、めだかのように憔悴して出てくるの、おじさまにそれが判らないの。」
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)