燐火ふとだま)” の例文
そのおおきな腹ずらえ、——がえりのものが見た目では、でか鮟鱇あんこうほどな燐火ふとだまが、ふわりふわりと鉄橋の上を渡ったいうだね、胸の火が、はい、腹へはいって燃えたんべいな。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)