熱沸たぎ)” の例文
土井は格別兄のにこもる積りはなかつたけれど、そこに閉籠れば閉籠つたで、どこへも出る気はしなかつた。二つの大きな桐胴の火鉢に、炭火がおこされて、湯がいつでも熱沸たぎつてゐた。
(新字旧仮名) / 徳田秋声(著)