“煉瓦(レンガ)” の例文
いつか子爵の懐古的な詠歎(えいたん)に釣りこまれて、出来るなら今にも子爵と二人で、過去の霧の中に隠れている「一等煉瓦(レンガ)」の繁華な市街へ、馬車を駆りたいとさえ思っていた。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
古い煉瓦(レンガ)づくりの建物と古風なあげ行燈(あんどん)との不思議な取合せをおもい起すのと、十一二の時分、たった一度そこで「白井権八」の写し絵をみた記憶をもっているのとの外には
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)