焼焦やけこ)” の例文
旧字:燒焦
家から家へ火が移って、村一面に焔の海となって、見覚えのある村の者どもが顔や手足を焼焦やけこがして泣叫んでいる光景を彼れは夢みた。
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
それを見ると私は思わず視線をらして、眼の前の小さな焼焦やけこげを見たが、その中から覗いていた黒ん坊の顔はもうアトカタもなく消え失せていた……と同時に私の頬や、首筋や、横腹あたりが
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)