トップ
>
無音
>
ぶいん
ふりがな文庫
“
無音
(
ぶいん
)” の例文
博士問題に関して突然余の手元に届いた一封の書翰は、実にこの隠者が二十余年来の
無音
(
ぶいん
)
を破る価ありと信じて、とくに余のために
認
(
したた
)
めてくれたものと見える。
博士問題とマードック先生と余
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「ところが、そのおやかたもさっぱり
無音
(
ぶいん
)
だ。
地方
(
じかた
)
(本土)の戦乱はよほど大きくでもなっているのか」
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
無音
(
ぶいん
)
のかしわ手……。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
『——話し好きな
年老
(
としより
)
でな、それに、五、六年ほど、
無音
(
ぶいん
)
のまま会わなかったのだから、離さぬのだ。済まないが、一足先きに行ってくれないか、宿を
定
(
き
)
めておいて、
晩方
(
ばんがた
)
、落ち合おう』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「十年の久しいあいだ、お便りもせず
無音
(
ぶいん
)
の罪、おゆるし下さい。人目には、出世と見ゆるか存ぜぬが、まだまだ、小次郎の志望は、これしきのことに、満足するものではごさいませぬ。——それゆえに、つい
故郷
(
ふるさと
)
へも」
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“無音”の意味
《名詞》
(むおん)音が無いか聞こえないこと。
(ぶいん)沙汰がないこと。
(ぶいん)挨拶がないこと。
(出典:Wiktionary)
“無音”の解説
無音(むおん)は、音がない、または、聞こえない状態である。
(出典:Wikipedia)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
“無音”で始まる語句
無音界