無暗矢鱈むやみやたら)” の例文
そうして脳髄以外の全身の細胞が元始以来遺伝して来ている反射交感の機能を先廻りに使用しながら、何でもカンでも無暗矢鱈むやみやたらに笑わせるのだ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
だが、若し此の鍋に、ほんの小さな隙もない程しつかりと蓋をして置くと、大きな嵩に脹れあがらうとする水蒸気は、無暗矢鱈むやみやたらに此の牢屋から逃げ出さうとする。
泥沼に陥没かんぼつしかかった旅人のように、無暗矢鱈むやみやたら藻掻もがき廻るその裸形らぎょうの男三人、時に赤鬼があばれるように、時にまた海坊主がのたうち廻るような幻妖げんようなポオズ——だが
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
無暗矢鱈むやみやたらに愉快になってきた。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
ほかの商売と違って、どうでもいいようで実は極めてどうでもよくない事を、無暗矢鱈むやみやたらとどうでもよい式に取り扱うので、その結果は大抵滅茶滅茶と云う。
ただ無暗矢鱈むやみやたらに奇抜突飛な、幻覚、錯覚、倒錯観念の渦巻きのゴチャゴチャだけしか感じられない……かも知れないというのが、トップのトップを切った脳髄小説のミソなんだからね。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)