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無暗矢鱈
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むやみやたら
ふりがな文庫
“
無暗矢鱈
(
むやみやたら
)” の例文
そうして脳髄以外の全身の細胞が元始以来遺伝して来ている反射交感の機能を先廻りに使用しながら、何でもカンでも
無暗矢鱈
(
むやみやたら
)
に笑わせるのだ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
だが、若し此の鍋に、ほんの小さな隙もない程しつかりと蓋をして置くと、大きな嵩に脹れあがらうとする水蒸気は、
無暗矢鱈
(
むやみやたら
)
に此の牢屋から逃げ出さうとする。
科学の不思議
(新字旧仮名)
/
ジャン・アンリ・ファーブル
(著)
泥沼に
陥没
(
かんぼつ
)
しかかった旅人のように、
無暗矢鱈
(
むやみやたら
)
に
藻掻
(
もが
)
き廻るその
裸形
(
らぎょう
)
の男三人、時に赤鬼があばれるように、時にまた海坊主がのたうち廻るような
幻妖
(
げんよう
)
なポオズ——だが
電気風呂の怪死事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
無暗矢鱈
(
むやみやたら
)
に愉快になってきた。
ナリン殿下への回想
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
ほかの商売と違って、どうでもいいようで実は極めてどうでもよくない事を、
無暗矢鱈
(
むやみやたら
)
とどうでもよい式に取り扱うので、その結果は大抵滅茶滅茶と云う。
街頭から見た新東京の裏面
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
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ただ
無暗矢鱈
(
むやみやたら
)
に奇抜突飛な、幻覚、錯覚、倒錯観念の渦巻きのゴチャゴチャだけしか感じられない……かも知れないというのが、トップのトップを切った脳髄小説のミソなんだからね。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
暗
常用漢字
小3
部首:⽇
13画
矢
常用漢字
小2
部首:⽮
5画
鱈
漢検準1級
部首:⿂
22画
“無暗”で始まる語句
無暗
無暗滅法