“むやみやたら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無闇矢鱈60.0%
無暗矢鱈33.3%
妄濫6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
従来の土地の風とか慣わし、美俗醇風に重きを置かないで、無闇矢鱈むやみやたらと配給したのでは、ますます物が足りなくなるばかりか、運輸、交通も混乱する。
食べもの (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
だが、若し此の鍋に、ほんの小さな隙もない程しつかりと蓋をして置くと、大きな嵩に脹れあがらうとする水蒸気は、無暗矢鱈むやみやたらに此の牢屋から逃げ出さうとする。
松公はこの四五日、姿も見せない。お大は頭腦あたまも體も燃えるやうなので、うちじつとしてゐる瀬はなく、毎日ぶら/\と其處そこら中彷徨うろつきまはつて、妄濫むやみやたらと行逢ふ人に突かゝつて喧嘩をふつかけて居る。
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)