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無二斎
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むにさい
ふりがな文庫
“
無二斎
(
むにさい
)” の例文
木剣の冷たい肌を頬に当てると、幼年のころ、
寒稽古
(
かんげいこ
)
の
床
(
ゆか
)
で、父の
無二斎
(
むにさい
)
からうけた烈しい
気魄
(
きはく
)
が、血のなかに
甦
(
よみがえ
)
ってくる。
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
父の
無二斎
(
むにさい
)
が死んだ時に会ったきりの叔母であるから、彼の記憶は少年の頃の遠いうろ覚えにすぎなかった。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
軍
(
いくさ
)
で、大将首でも取って、おれを、村の厄介者にしている
故郷
(
くに
)
の奴らを、見返してやろう、死んだ親父の
無二斎
(
むにさい
)
をも、地下で、驚かしてやろう、そんな夢を抱いたんだ
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
斎
常用漢字
中学
部首:⽂
11画
“無二”で始まる語句
無二無三
無二
無二膏
無二庵
無二者