“為馴”のいろいろな読み方と例文
旧字:爲馴
読み方割合
しな50.0%
シナ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや。あれは只己にさう思はれるのだ。」かう云つて、セルギウスは居間の隅へ歩いて往つた。そこには祈祷をする台が据ゑてある。セルギウスはいつも為馴しなれてゐる儀式通りに膝を衝いた。
実際、彼の時代物を見てゐると、様式は凡彼自ら為馴シナ為壊シクヅした部分を除けばすべて先人の型である。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)