炭焼すみやき)” の例文
旧字:炭燒
関翁が声をかける。路作りかた/″\㓐別りくんべつまで買物に行くと云う。三年前入込んだ炭焼すみやきをする人そうな。やがて小さな流れに沿熊笹葺くまざさぶきの家に来た。炭焼君の家である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
農工商、或いは山方やまかたへ出入りの木樵きこり炭焼すみやきで、詩を吟じて歩くようなものはないはず。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
木挽こびき炭焼すみやきの小屋に尋ねてきて、黙って火にあたっていたという話もあれば、川蟹かわがにを持ってきて焼いて食ったなどとも伝えます。塩はどうするかという疑いのごときは疑いにはなりませぬ。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
お目は赤くなりまして、まるで炭焼すみやきのように