“灰緑色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいりょくしょく50.0%
オリーブ・グリーン50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの都のまん中にある七つのおかの一つに、皇帝宮こうていきゅう廃墟はいきょがあります。野生のイチジクがかべ裂目さけめから生えでて、広い灰緑色かいりょくしょくの葉で壁の素肌すはだをおおっています。
灰緑色オリーブ・グリーンの雲塊を煙のような薄赤いものが貫き、西の水平線は夜のように暗いのに、東の水平線は赤銅色に輝いていた。風は死んだようにおさまり、海面に魚一匹飛びあがらなかった。
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)