“海緑色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ヴェル・マレ50.0%
ヴェル・マレエ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雲母きららのように光る白銀色の押革を表紙にして、四つ隅と背に海緑色ヴェル・マレのモロッコ皮をつけたぞっとするような美しい装釘だ。長謙さんの仕業だ。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
みなおっとりと物静かで、プリンスのようなようすで足を組み、純真無垢な海緑色ヴェル・マレの瞳でやさしくあたしを見つめている。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
たとえば、緑柱玉の輝きをヴェールすかしてながめたような、淡いあわい海緑色ヴェル・マレエの、それ自体、冷涼たる輝きをもった……ヤヌッセンが Bérylベリイル と呼んでいるある異様な微光だった。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)