火見ひのみ)” の例文
山賊の構えたいわおとりで火見ひのみ階子はしごと云ってもいい、縦横町条たてよこまちすじごとの屋根、辻の柳、遠近おちこちの森に隠顕しても、十町三方、城下を往来の人々が目をそばだつれば皆見える、見たその容子ようす
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
所がわたしの心持は、あの火見ひのみはしごの下から、3655