火叫ひたけ)” の例文
でん! と公卿の体は内陣の床にたたき捨てられ、同時に彼の手から躍った火の鞠が一条の炎の線を曳いたままはるか須弥壇しゅみだん礼座らいざの辺までビユッと火叫ひたけびしながら飛んで行った。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)