潮泡しほなわ)” の例文
心も無く軒端のきばの松をさびしき庵の友として眺めしほどに、憶ひぞ出でし松山の、浪の景色はさもあらばあれ、世の潮泡しほなわの跡方なく成りまし玉ひし新院の御事胸に浮び来りて
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)