“漆扉”の読み方と例文
読み方割合
うるしど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その上で鉄柵扉を開いたとすると、それまで頭上の灯で妨げられていたものが、突然漆扉(うるしど)の上に不気味な姿となって輝き出すでしょう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかし、色調を奪って、その眩耀(ハレーション)を吸収してしまうばかりでなく、それを黒と白の単色画(モノクローム)に、判然と区分してしまうものが、実にこの漆扉(うるしど)——すなわち黒鏡(ブラックミラー)なのでした。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかし、その点描法(ポアンチリズム)の理論と云うのは、この場合単に、分裂した色彩を綜合する距離を示したのみのことです。無論その色彩だけでは、朦朧(もうろう)としたものがこの漆扉(うるしど)へ映るにすぎないでしょう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)