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湯治客
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とうじきゃく
ふりがな文庫
“
湯治客
(
とうじきゃく
)” の例文
それから七八
二月
(
ふたつき
)
に
渉
(
わた
)
って、この線路に集ってくる
湯治客
(
とうじきゃく
)
の、どんなに
雑沓
(
ざっとう
)
するかをさも面白そうに例の調子で話して
聴
(
き
)
かせた
後
(
あと
)
で、自分の同伴者を顧みた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
都会から来た避暑客は、既に皆帰ってしまって、
後
(
あと
)
には少しばかりの
湯治客
(
とうじきゃく
)
が、静かに病を養っているのであった。秋の日影は次第に深く、旅館の
侘
(
わび
)
しい中庭には、木々の落葉が散らばっていた。
猫町:散文詩風な小説
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
彼女は普通の
湯治客
(
とうじきゃく
)
のする通り、寝しなに一風呂入って
温
(
あたた
)
まるつもりと見えて、手に小型のタウエルを
提
(
さ
)
げていた。それから津田と同じようにニッケル製の
石鹸入
(
シャボンいれ
)
を
裸
(
はだか
)
のまま持っていた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
湯
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
治
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
客
常用漢字
小3
部首:⼧
9画
“湯治”で始まる語句
湯治
湯治場
湯治塲