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渋蛇目傘
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しぶじゃのめ
ふりがな文庫
“
渋蛇目傘
(
しぶじゃのめ
)” の例文
ふと見つけたのは、ただ一本、スッと生えた、
侏儒
(
いっすんぼし
)
が
渋蛇目傘
(
しぶじゃのめ
)
を半びらきにしたような、
洒落
(
しゃれ
)
ものの茸であった。
小春の狐
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
氷月の雪の
枝折戸
(
しおりど
)
を、片手ざしの
渋蛇目傘
(
しぶじゃのめ
)
で、
衝
(
つ
)
いて入るように
褄
(
つま
)
を上げた
雨衣
(
あまぐ
)
の裾の板じめだか、鹿子絞りだか、あの緋色がよ、またただ美しさじゃない、清さ、と云ったら。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
渋蛇目傘
(
しぶじゃのめ
)
を開いたままで、
袖摺
(
そでず
)
れに引着けた、またその袖にも、
霏々
(
ひひ
)
と降りかかって、見る見る
鬢
(
びん
)
のおくれ毛に、白い
羽子
(
はね
)
が、ちらりと来て、とまって消えては、ちらりと来て、消えては、飛ぶ。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
渋
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
蛇
常用漢字
中学
部首:⾍
11画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
傘
常用漢字
中学
部首:⼈
12画
“渋蛇”で始まる語句
渋蛇