添下そうのしも)” の例文
暴風雨あらしの夜、添下そうのしも・広瀬・葛城の野山を、かちあるきした娘御ではなかった。乳母と今一人、若人の肩に手を置きながら、歩み出た。日の光りは、霞みもせず、陽炎かげろうも立たず、唯おどんで見えた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)