淮水わいすい)” の例文
すでにして魏の艨艟もうどう淮水わいすいに押し寄せ、附近の要地はその陸兵の蹂躙じゅうりんに委されていると聞えた。孫韶そんしょうは切歯して
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
魏が全力をあげて来た征呉大艦隊は、すでにさいえい(河南省・安徽省)から淮水わいすいへ下って、その先鋒は早くも寿春(河南省・南陽)へ近づきつつあると伝えられた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
守ろうとすれば、自滅あるのみです。おそれながら、かくなる上は、御林ぎょりんの護衛軍をひきいて、一時淮水わいすいを渡られ、ほかへお遷りあって、自然の変移をお待ちあるしかございますまい
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
というのは今年、徐州以南の淮水わいすいの地方は、かなり大雨がつづいたらしい。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さいえいから湖北の淮水わいすいへ出て、寿春、広陵にいたり、ここに揚子江ようすこうをさしはさんで呉の水軍と大江上戦を決し、直ちに対岸南徐へ、敵前上陸して、建業へ迫るという作戦の進路を選んだのであった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これを淮水わいすいの岸からどしどし船積みして何処ともなく運び去った。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)