浦粕うらかす)” の例文
「りょうは新しいべか舟を買っただな」と男が云った、「元のべか舟はじいさまの代からのもんで、浦粕うらかす一のぶっくれ舟だっけだが」
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
彼の憤慨は少しもしずまらず、そこのトンカツにもカレーライスにもけちをつけ、「浦粕うらかすの四丁目(洋食屋)のほうがずっとうめえや」
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
しおが大きく退く満月の前後には、浦粕うらかすの海はいそから一里近い遠くまで干潟ひがたになる。水のあるところでも、足のくるぶしの上三寸か五寸くらいしかない。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
浦粕うらかす町は根戸川のもっとも下流にある漁師町で、貝と海苔のりと釣場とで知られていた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
浦粕うらかすの宗五郎
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)