浦回うらみ)” の例文
玉津島たまつしま磯の浦回うらみ真砂まさごにもにほひて行かな妹が触りけむ」(同・一七九九)というので、いずれも哀深いものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
... 集中、松浦船まつらぶね伊豆手船いづてぶね足柄小船あしがらをぶねなどいふあるも、みなこの類とすべし」とあり、「浦回うらみ榜ぐ熊野舟つきめづらしく懸けて思はぬ月も日もなし」(巻十二・三一七二)の例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)