洟汁はなじる)” の例文
洟汁はなじるを垂らしていたり、甚だしきは寝小便をしたり、取っ組んだり、泣きわめいたり、始末におえない存在ではあったが、秀吉のこころでは、小姓部屋こそ、人材の苗床なえどこ、わが家の宝でもあると
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鼻のあなから洟汁はなじるをたらし、口から臭い息を吐き、わきの下からぬる/\した汗を出すこと、体内には糞や尿や膿や血やあぶらが溜ってい、臓腑ぞうふの中には汚物が充満し、いろ/\の虫が集っていること
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)