洗桶あらいおけ)” の例文
多日しばらく、誰の処へも彼奴あいつの影が見えねえで、洗桶あらいおけから火の粉を吹き出さないもんですから、おやおや、どこへ潜ったろう、と初手のうちは不気味でね。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)