洋盃こつぷ)” の例文
樫田は、夢でも、昇降機より他はない! と繰り反しながら、洋盃こつぷをそのやうに上げ下げして、苦心の程を語つてゐるうちに、感傷家になつてしまつた。
日本橋 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「お安い御用です。」エエド氏は洋盃こつぷの飲みものに一寸唇をあてながら言つた。
と兵野も、グツと洋盃こつぷを傾けながら重々しく唸つた。
露路の友 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)