泣嗚咽なきじやく)” の例文
母は恥かしい父を子供たちに見せたくないやうに、呆気あつけにとられてゐる皆を促して、泣き泣き家へ帰つた。帰つてから部屋の隅で母はいつまでも泣嗚咽なきじやくつてゐた。
父の帰宅 (新字旧仮名) / 小寺菊子(著)