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法水
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のりみず
ふりがな文庫
“
法水
(
のりみず
)” の例文
「いや、あの男はもっと他に知っている事があるんだぜ」検事はそう云って
法水
(
のりみず
)
の言葉を遮ったが、法水は無雑作に頷いたのみで
後光殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
あの緊密な包囲形をどう潜り抜けたものか、また伸子が犯人で、
法水
(
のりみず
)
の機智から発した包囲を悟り、絶体絶命の
措置
(
そち
)
に出たものであろうか……。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
ところが、
法水
(
のりみず
)
はすぐ鼻先の
拱廊
(
そでろうか
)
へは行かずに、円廊を迂回して、礼拝堂の
円蓋
(
ドーム
)
に接している鐘楼階段の下に立った。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
そう云ってから
法水
(
のりみず
)
は、唖然とした検事を尻眼にかけて立ち上り、書棚から一冊の報告書めいた綴りを抜き出した。そして、それを卓上に置き、続けた。
夢殿殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
が、庁内きっての老練家だったし、ことに毒物鑑識にかけては、その方面の著述を五、六種持っているというほどで、無論
法水
(
のりみず
)
とも充分熟知の間柄だった。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
▼ もっと見る
法水
(
のりみず
)
はしばらくそれを嗅いでいたが、やがて彼の眼に、
恍
(
う
)
っとりと魅せられたような色が
泛
(
うか
)
び上がってきた。
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
法水
(
のりみず
)
の楽屋は、大河に面していて、遠見に星空をのぞかせ、白い窓掛が、帆のように微風をはらんでいた。
オフェリヤ殺し
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
以上のとおり読み終ると、
法水
(
のりみず
)
麟太郎
(
りんたろう
)
は眼前の里虹を見た。彼は今日、めずらしく渋い
服装
(
なり
)
をしている。
人魚謎お岩殺し
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
その顔は、また不思議なほどの無表情で、秘密っぽい、
法水
(
のりみず
)
の言葉にも
反響
(
こだま
)
一つ戻ってはこないのだ。やがて、自失から醒めたように、正確な調子で問いかえした。
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
その夜
法水
(
のりみず
)
に三つの方面から情報が集まった。一つは法医学教室で——創傷の成因では法水の推定が悉く裏書され、絶命時刻も七時半から九時迄と云うのに変りない事。
後光殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
「
法水
(
のりみず
)
君、分った、やっと分ったよ。
傍線
(
アンダーライン
)
をつけたのは、やはりウルリーケだったのだ」
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
ああ
法水
(
のりみず
)
様、申す迄もなく終局には、この真理中の真理が大焔光明と化して、十方世界に無遍の震動を起すに相違御座いませんけれども……、まずそれに先き立って、貴方様の卓越した推理法に依り
夢殿殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
法
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
“法水”で始まる語句
法水麟太郎