“沁透”の読み方と例文
読み方割合
しみとお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
急に森を抜出たせいか吹曝ふきざらしの車の上にいると霧雨が肌にまで沁透しみとおって来てゾクゾクした寒さに襲われて来ました。と、さっきの工夫がいうのです。
(新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
寒い汐風しおかぜが、蒼い皮膚を刺すように沁透しみとおった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「ああ、はらわた沁透しみとおる!」
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)