“汲手”の読み方と例文
読み方割合
くみて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだ新しいけれど粗末な家であった。家の傍には、幹ばかりの青桐あおぎりが二本たっている。若葉が、びらびらと湿っぽい風に揺れている。井戸がその下にあって、汲手くみてもなく淋しい。やはり雨が降っている。
抜髪 (新字新仮名) / 小川未明(著)