“汗塗”の読み方と例文
読み方割合
あせまみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帰ってとこに入り目をつむっていると、あなたが船のなかでボクサアのIさんとピンポンをしているときの姿態がうかんできた。あなたはとてもピンポンが上手で、それだけ汗塗あせまみれになってやっていた。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
この亂暴者がかつて父の愛馬をうまやから盜み出し、網島から一鞭あてて、六里の道を天滿宮まで乘り切り、汗塗あせまみれになつた馬をつなぎもせずに、道臣を相手に大杯を傾けたことなぞが、次々に思ひ出された。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)